かいちょーノオト
かいちょーと旦那と飼い猫・ミケさんの素っ頓狂な日々。
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黒猫プロジェクト〜序章
その猫のコトが気になりだしたのは、ここ2年ほどの間だったと思う。

小柄な黒猫の女の子だった。
ガリガリに痩せていて、仔猫を3匹くらい連れていた。
しばらくすると、仔猫を見かけなくなり
1匹でうちのマンション界隈をうろつくようになった。

仔猫たち、死んじゃったのかな。

そんなコトが毎年1回ずつ、計2回程。



野良猫のお母さんたちは
栄養状態の良くない小さな体で、小さな仔猫を産む。
小さな体を削って仔猫を育てる。
そんなワケでお母さん猫も仔猫も、案外たやすく命を落とす。
一説によれば、野良猫の寿命は長くて飼い猫の半分程度
1桁の年頃でこの世を去るコトも少なくないという。

・・・だから毎度少しだけ、胸が痛んだ。



昨秋、弟が車でやってきた。
目的地へ向かう途中少しだけ顔を見に、というワケで
マンションの駐車場で立ち話をし、んじゃまたねと見送った。

ふと、視線を感じて振り返ると、くだんの黒猫。



基本的にワタシは、野良猫にご飯をあげるコトはない。

我が家は転勤族で、いつ引っ越すか分からないから。
ワタシ達が去った後しばらく「今日はご飯が貰えるかも」と期待して
やって来るかもしれない野良猫のコトを考えただけで
その期待を裏切られ、とぼとぼとねぐらへ帰る野良猫の姿を想像するだけで
たまらなく泣けてくるから。

けれどその時は違った。
全く人馴れしていないその黒猫に対して
「魔が差した」とでもいうべき衝動に駆られた。

ちょっと待ってな。ご飯あげるから。

そう声をかけて階段を上り
キャットフードの試供品を手にマンションの駐車場へ戻る。

だってミケさん、決まったご飯以外食べないもんね。
・・・ちょっとだけ自分に言い訳した。



使っていない皿にキャットフードをあけてやると
警戒しながら近づいてきて匂いを嗅ぎ、おそるおそる口をつける。
次いで、警戒しているわりに一粒ずつ丁寧に
カリ、カリ、と音を立てて食べ始めた。

時間をかけてキレイに食べ終わると
当たり前だが礼もなくさっさとねぐらへ向かう。



全てはこの日から始まった。
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【2015/03/21 03:16】 | 黒猫プロジェクト | トラックバック(0) | コメント(2) |
黒猫プロジェクト〜捕獲編
★11月上旬某日

エサやり2日目にして早くもワタシを
「アタシにご飯貢ぐおばはん」と認識したモヨウ。
カリカリ&ご飯皿のセットを目にするなり
「おばちゃ〜ん、ごは〜ん♪」とでも言うように
甘えた声で鳴きながら近づいて来る。

1日目よりは警戒感なく完食。
しかし、撫でようとすると
「さ、触ってはいけないのだぞ」といったカンジで腰が引ける。
・・・いいさ、ゆっくり仲良くなろうな。

★11月中旬某日

食後「ついて来い」と言いたげに振り返りつつ立ち去るそぶり。
急に距離をつめて警戒されないようゆっくりついて行くと
「いいですか?瞬きするなですよ」というカンジで小さく鳴き
次いでそばの駐輪場の自転車の間でころん、と転がって腹を見せてくれた。

・・・お、お礼、なのか???



※ここいらあたりからいつも、餌やりのたびに
駐輪場やその脇の駐車場を行き来する人や
通りかかるご近所さんに、なるべく愛想良く声かけする。
「この子、少し慣らして保護したいと思ってるんです
 糞害など、ご迷惑なコトがあればなるべく対処させて頂きますので
 遠慮なくおっしゃって下さいね
 あ、ワタシこのマンションの●●●号室のかいちょーと申します」



★11月下旬某日

2日続きで雨。
1時間おきに夜中の12時まで餌やりセットを手に降りてみるも
全く姿が見えない。
ただ毛皮が雨に濡れるのがイヤで来ないならいいが
ケガや病気で動けないのでは、と想像すると心底心配。



※結局、その翌日の晴れた夜には何事もなかったようにやってきた。
その後も雨や雪で何度も来ない日があったが
とりあえず、夜10時を過ぎて来るコトはなかったので
1月頃から、いつもの時間に姿が見えない日は
夜7時過ぎ〜10時まで1時間ごとに降りるコトにする。



★12月中旬某日

栄養状態がよくなってきたせいか、体型がややふっくらしてきた
・・・ってゆーか1日1回のご飯だけでここまで改善するか?
ついでに、ここんトコなんだかミョーに愛想がいい。
頭を撫でるどころか、あごの下をこしょこしょさせてくれる日もある。

ひょっとして別に餌場があって
面倒を見ている誰かがいるのだろうか?
ソチラの方がねぐらに近い場所なら
悪天候の日に来ないのもむしろ合点がいく。

・・・悶々とするが仕方がない。
途中で姿が見えなくなったらソチラで保護されたと考えるコトにしよう。
とりあえず、餌やりは継続するコトにした。

★1月上旬某日

ワタシ以外の餌やりさんは思いのほか早く判明した。
同じマンションの、2フロア上に住むご家族である。
お子さん2人が小さく、ご飯をあげたがったため
夕方、保育園帰りに見かけたら
小袋入りのキャットフードをあげていたとのコト。

とりあえず、保護したいと考えて餌やりしていた旨伝えたトコロ
先方はわんこオーナーさんで飼える見込みがないとのコト。
全くご飯をあげられなくなるのも子供が寂しがるだろうと考え
話し合って、先方はこれまでどおりの時間におやつ系のモノを
コチラは仕事帰り、日が暮れた頃合いに総合栄養食をあげるコトで合意。

★1月中旬某日

なんだかいつになくフレンドリーだと思ったら
近所の野良らしいオス猫2匹が一定の距離をおきながら近くにいる。
まんざらでもない様子でお腹見せしていたりするトコロを見ると
どうやら発情期に入ったらしい。

妊娠してしまったらそれはそれで仕方がない。
出産も里親探しも、ちゃんと面倒見る腹づもりでいる。
ただ外で出産してしまったら、仔猫ごと保護するのは不可能だろう。

とすると、もはやほとんど日にちに猶予はない。
幸いというか、2フロア上のご家族さんのおかげで
だいぶ人間を信用してくれるようになったように見える。

・・・たぶん、この時点で腹が据わった。
捕獲は2月末日(予備日3月第1週目)に決定。

★2月28日

引っ越しの際、ミケさんを入れるために購入したキャリーを片手に
いつもどおり、餌やりセットを手に階下へ降りる。
キャリーの中にご飯皿をセット、なんとか誘導しようと試みるも
いつもと違う状況に
上半身はともかく、下半身までキャリーに入ろうとしない。

完食が近づく頃合い、ようやく全身キャリーに入ったタイミングで
ぱたん、とキャリーの入り口を閉める。
どかん、と一度突き上げるように暴れた後
固まってしまったのか動かなくなってしまった。
ごめんな、ごめんな、怖い思いさせてホントごめんな、と
何度も何度も謝りつつ、部屋に連れ帰り
予め組み立てておいたケージに入って貰う。



kuro1.gif



こうして、ほとんど人慣れしていない野良猫・クロちゃんとの生活が始まった。
【2015/05/06 02:08】 | 黒猫プロジェクト | トラックバック(0) | コメント(4) |
黒猫プロジェクト〜出産前編
★3月1日

トイレとご飯は全く問題ないのだが
とにかく昼夜問わず絶賛大絶叫中。

・・・そりゃそーだ。
これまでのアウトドア生活では飢えたり怯えたりはあれど
行きたい場所へ行く自由だけはあった。

なのにワケも分からずさらわれて(しかも下手人はおっかない人間だ)
なぜかケージに閉じ込められている。
とりあえずご飯は保証されているらしいコトは理解できても
柔らかい寝床でうっかり寝落ちしたら何されるか分かんない。

かくして人間が家の中にいるうちは
寝ずに「出せー!出せー!」と絶叫せざるを得ない。

・・・ごめんな、今出してやるワケにはいかないんだ。
少なくともご飯だけは不自由しなくて
安心して眠れる場所だと理解して貰うまでは。
怖い思いをさせてしまった分、なるべく大切にするから。

・・・堪忍な(合掌)。

夕方、2フロア上の餌やりさん一家へ
お煎餅の詰め合わせを持ってご挨拶に。
お子さん2人に「君たちがかわいがってくれてたおかげで
ちゃんと捕まえられたよ、ありがとうね」とお礼を言う。

「大切にしてくれる?」と尋ねられたので
「うん、必ず大切にかわいがるよ」と指切りした。

★3月上旬某日(保護から約1週間程度)

ようやく「深夜のセレナーデ熱唱攻撃」が収まった。
あいかわらず人間の手がおっかないのか、ご飯と水を入れ替える時は
寝床の段ボールで、下に敷いた古いバスタオルを握りしめているが
入れ替えた後はコチラを気にする様子もなく
のそり、と出てきてご飯を食べる。

例外的に、外で餌付けしていた時に気に入っていたシーバだけは
フツーに手から直接食べてくれるようだ。

信用は、培うのにべらぼーな時間がかかるけど、失うのは一瞬。
人間だって猫だって同じコトだ。
また少しずつ積み上げていくしかないよ、とちょっぴり自分を励ました。

★3月中旬某日(保護から約2週間後)

クロちゃんの腹具合があまりよくない。
ぶっちゃけ下し気味だ。
発情していた頃から考えると、もう数日もすれば出産の頃合い。
できるだけ栄養を取らせたいし、脱水症状も心配だ。

なにより、水状のうん●でお尻が汚れていて気持ち悪そうだ。
せめて拭き取ってやりたいと思って
近所のドラッグストアで専用のウェットシートを買ってきたが
そもそも信頼関係がないうえに、下半身を触られるのがイヤらしく
ウェットシートを持った手を引っ掻くわ威嚇するわで手の施しようがない。

・・・どうしたものか?

★3月18日

朝、トイレ掃除をしようとして、抜け毛の固まりを発見。
よくよく観察してみると、お尻の毛がごっそり抜けて
赤く腫れ上がっている。
人間でいうトコロの「おむつかぶれ」のようなカンジか。

いよいよヤバいと思い、最悪深手を負う覚悟で病院に連れて行く覚悟を固めた。
・・・と、その前に一応、かかりつけの獣医さんに電話を入れて相談。

保護に至った経緯と現在の状況をざっと説明し
とりあえず診察をお願いした方がいいでしょうか、と尋ねたトコロ
「1日絶食させて様子を見て下さい」・・・え?そうなんですか?

・・・曰く、妊娠中はホルモンバランス等の関係で
お腹を下し気味になる子が少なくないと言う。
「だいたいね、人間だって腹具合がよくない時に
やれすき焼きだステーキだ、って食べまくる人はいないでしょ?
妊娠していると本能的にもりもり食べてしまうから
とにかく1日絶食して、それでもダメだったら連れてきて下さい」

・・・半信半疑で夜から絶食開始。

★3月19日

朝、水しか出てこないのを見て「うそーん・・・」みたいな顔をされる。
ごめん、様子見てからだけど
今日の夜ご飯はちゃんと食べられるように支度するから、と声をかけ
後ろ髪を引かれる思いで出勤。

帰ってきて真っ先にトイレチェック。
・・・ホントだ、下してない(仰天)。
つまりせっせと栄養を取らせようとがんばっていたワタシの行為は
全くの逆効果だったのだ (T△T)

申し訳なかったね、ホントごめんね、と詫びつつ
ご飯の器をケージに入れたら
「全く失礼しちゃうわ」とでも言うようにふん、と鼻を鳴らし
がっつく様子もなくいつもどおり、1粒1粒よく噛んでゆっくり食事する。

時間をかけて平らげた後、満足げに段ボールの中で横たわり
丸くなって寝息を立て始めた。

・・・ごめんな、おばちゃん何も知らなくて
クロちゃんにしんどいコトばかりさせてるね。
ホントごめんな。

保護して以来、もう何度目か分からなくなってしまった「ごめんね」を
心の中でもう一度繰り返した。
【2015/07/20 02:36】 | 黒猫プロジェクト | トラックバック(0) | コメント(0) |
黒猫プロジェクト〜出産編
★3月20日
帰宅してトイレ掃除とご飯の支度。
この時期、平行して転職活動もやってたのだけれど
ようやく4月1日以降の仕事が決まって気が緩んでしまったのか
うっかりこたつでうたた寝。
(ちなみに旦那はこの日呑み会だった)

・・・20時ちょい過ぎ。
ミケさんの寄り添いサービスの気配と
「ぴーぴー」というような、微かな声で目が覚めた。
ん?と体を起こし、もしやと思ってケージを覗き込んだら
今まさに1匹目が誕生する瞬間(驚)。

下手に手出しをすると育児放棄の原因になると聞いたので
ミケさんを抱きしめ、黙って見守らせてもらうコトにする。

驚く程つるり、と1匹目が誕生。
子猫をくるむ薄い膜をせっせと舐めとり
休む間もなくいきんで、同じようにつるり、と2匹目。
一緒に出てきた胎盤をもっちゃもっちゃと食べる姿を見てちょっと驚くが
授乳が始まったら自分の食事もままならないコトを思うと
なるほど、猫とは非常に合理的な生き物なのだな、と感心。

あれよあれよという間に3匹目まで生まれてしまった。
おっぱいを探してぴーぴーと泣き叫ぶ子猫たちにそっと手を添え
3匹ともおっぱいを吸い始めたのを確認すると
くてっと全身の力を抜いて寝そべる。

おっぱいを飲み終わったタイミングで体を起こし
1匹1匹丁寧に毛繕いし始めた。
目も開いてない、表情だってまだよく分からない子猫たちの顔が
なぜかふっと緩んだように見え、やがて静かな寝息を立て始める。

抱きしめたミケさんに
「すごいね、ミケさんもこうして生まれてきたんだね
 ミケさんの猫のお母さんに感謝しなくちゃね」と話しかけつつ
一部始終をずっと見守り続けた。

小一時間もして「あ、ワタシだけご飯食べてなかった・・・」と気づき
残り物でテキトーに食事を済ませ、
洗濯物をたたみ、少しテレビを観たりもして、気がつけば23時ごろ。

・・・背後のケージの中の慌ただしい空気を感じて振り返ると
再び腰を浮かせていきむクロちゃんの背中が目に入る。
後産だろーか?とノー天気に構えていたら
つるり、と4匹目をご出産(驚愕)。
さらに5匹目が同じようにつるりと生まれてきた(仰天)。
・・・さすがに5匹もお腹にいたら
生まれてくるのにも時間差があるというコトだろうか。

後から生まれた子らをくるむ薄い膜をせっせと舐めとっているタイミングで
3時間前におっぱいを飲んだ3匹がぴーぴー鳴いておっぱいを要求する。
もしもワタシがクロちゃんだったら一杯一杯で
すっかりテンパってしまうだろうに
テキパキと生まれてきた子たちのケアを済ませ
1匹ずつ前足を添えて自分の乳首へ子猫たちを導き
くたり、と体の力を抜いて横たわる。



     koneko1.gif




            koneko2.gif




            koneko3.gif




・・・ふと気づいた。
授乳している間、クロちゃんがずっとゴロゴロと喉を鳴らしているコトに。

よく来たね。
ありがとう。
生きてるといろんなコトがあるけれど
それでも生きてるってなかなかいいモンだよ。

・・・そんな風に子猫に話しかけているような気がして
どんな子守唄よりも優しく、神々しい気がして
・・・次いで、別のコトに思い至って、思わず涙が溢れた。



人間には想像力がある。
ひとつの事柄から、様々なコトを想像するコトができる。
けれど一番最初に想像してしまうのは
自分の経験上、一番身近だったり頻繁だったりするコトではないだろうか。

たとえば猫が喉を鳴らすのにもいろんな理由があって
機嫌がいい時だったり、甘えたりおねだりしたりする時だったり
怯えている時や助けを求める時にも喉を鳴らすコトがあるらしい。

この時のクロちゃんがどんな思いで喉を鳴らしていたのか
本当のトコロは分からない。

けれど、ワタシが最初に想像したコトは
きっと、もはや記憶にすら残っていない遥か昔
まだ赤ん坊だった頃に母から受け取った、愛情の証に違いない。
・・・そう思ったら泣けて泣けて、涙が止まらなくなった。

一番感謝したいのに、母はもうこの世にいない。
そのコトが胸に刺さるようで、母が亡くなって以来初めて大泣きした。
けれどその一方で、愛情たっぷりに育てられたコトの幸福感で
昼寝の折、ふわりと毛布を掛けられた時のように胸が温かくなった。

ワタシはとても、幸福な子供だった。



子猫たちがこの世に生を受けたこの日・3月20日は
奇しくも、昨年この世を去った母の誕生日であった。
【2015/07/26 10:51】 | 黒猫プロジェクト | トラックバック(0) | コメント(10) |
無防備すぎる・・・orz
ぴ胡は5兄弟の中でも一番のおおらかさん。



   nyorori.gif



このくらいはまだ、序の口で



          bachicoi.gif



こっちがデフォルト・・・ ( ̄▽ ̄;
【2015/08/18 01:30】 | 黒猫プロジェクト | トラックバック(0) | コメント(0) |
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プロフィール

かいちょー@ミケ母

Author:かいちょー@ミケ母
☆かいちょー☆
 自称「暴れん坊将軍」
 他称「将軍様ご乱心」な暴走主婦。
☆旦那☆
 かいちょーの旦那。
 職場では「頼りになる上司」だが
 実はかるーく天然ボケ。
☆ミケさん☆
 病気でヨレヨレだったトコロを
 かいちょー夫妻に保護され
 そのまま娘に。
 おやつの取立てがやたらシビア。
 犬猫用チーズが大好物。

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